世界の薬は、もともとは野山の草木を用いた民間療法から始まっています。
薬草から、有効成分の分離に成功し、有効成分の合成が可能になって、現代のお薬に結びついていきます。
アロマセラピーやハーブは医薬品ほどの効果はないですが、きちんとした知識をもって使用すれば効果的なレメディだと考えています。
アズノール軟膏やアズレンうがい薬は、カモミールに含まれるカマズレン(消炎作用)からだったり、キョウニン水(咳止め)は、アンズの種子を集めて乾燥させた杏仁からだったり、医薬品と薬草・精油の関係には興味深いものがあります。
民間療法の薬草は採取する時期や、生産場所によって薬効が異なりますが、日本の古来からの漢方薬は、医薬品として安定した供給もできるようになり、薬効も確かです。
英国医師会は1955年に、米国医師会は1958年にヒプノセラピーを有効な治療として認めました。1987年に米国医師会では方針の見直しがありましたが、現在もヒプノセラピーは治療の一つとして行われています。
ヒプノセラピー(催眠療法:潜在意識療法と考えます)とは、普段は隠れている<潜在意識>領域をひろげることによって、忘れていたことや心の奥にしまっていたことなどにアプローチします。
心理療法の認知行動療法、暗示療法もこのなかに含まれます。
日本では娯楽としての催眠ショーが有名なので、誤解されることがあります。
ヒプノセラピーは、自分自身と向き合う時間を与えます。他ではなく自分のなかに答えがあります。そのなかで、子供の時のトラウマを克服したり、自分に自信がもてるようになったり、病気と仲良くする方法を見つけだしたり、と、自身での気づきがあります。なかには、自分の過去生(前世)を感じる方もあるらしいです。アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイス博士が1988年に出版してベストセラーになった、Many Lives, Many Masters(邦題 前世療法)で有名になりました。
身体のケアは常に心のケアを伴っています。